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2006年9月11日 (月)

群馬・長野のんびり温泉ドライブ4、角間温泉共同浴場「新田の湯」「滝の湯」「大湯」で贅沢湯浴み

8日金曜の夜は夜遅くから深夜まで雨が降っていたのだが、開けて9日
はチェックアウトする頃には晴れ間が広がり、ドライブ日和に。9日は
長野県高山村の七味温泉に入るのが目的なので、草津から昨日万座温泉
で入浴し往復した志賀草津道路をまたまた長野方面目指して走ることに
なった。霧が相当深い時もあったが、長野県側に出るとほぼ快晴に。途
中湿原や池などをぶらぶら散策しながら、午後12時過ぎには渋・湯田
中温泉郷のなかでもあまり知られていない角間温泉に到着。
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角間温泉はオリンピック道路の佐野角間インターチェンジで降りて、湯
田中方面とは反対の川向こうの左側へ。1キロほどリンゴ畑が並ぶ道を
進むと突然数軒の雰囲気のある旅館が並ぶ一角に着く。そこが角間温泉
で、旅館5軒ほどの小さな温泉だが、そこになんと3軒も共同浴場があ
るのだ。下の方から「新田の湯」「滝の湯」「大湯」で、大湯を囲むよ
うにして5軒ほどの旅館が並ぶ。共同浴場には「地元民、宿泊者以外は
利用お断り」と書かれているが、大湯横の雑貨店で駐車料金300円を
払うと共同浴場の共用キーを貸してもらえる。そのキーが木(その中に
電子チップが埋め込まれているとかの話も)で出来たなんとも素朴なか
わいい形。
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先ずは大湯から100メートルほど下った住宅の中にぽつんとたたずむ
「新田の湯」へ。道路からすぐの入り口を入るとそこがもう脱衣所。棚
だけのシンプルな脱衣所と一体化した四角のコンクリート湯船に透明な
湯が溢れている。湯は石膏食塩泉、まあいわゆる単純泉でかすかなほん
とうに微妙な塩気があるのを感じられる程度で、それほど特徴のある湯
ではないが、体にびしっと来る感触はたまらない。ここは造りも素朴で
3軒の中では一番生活と密着した感じ。それを独り占めで堪能、もう極
楽です。渋温泉などを見下ろす高台にあるため車の音もせずのんびりと
できます。
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その「新田の湯」から少し大湯方面に坂を上って行くと今度は少し造り
の立派な「滝の湯」がある。こちらは典型的な湯屋造り。中は角間温泉
の共同浴場に共通する脱衣場と浴室一体の構造。しかし、ここは奥の壁
一面が立派な岩作りになっていて、そこから打たせ湯もあって共同浴場
とは思えない造り。ここも「新田の湯」と同じ程度に熱くて、長くは入
浴していることは出来ない。入浴するだけでも我慢我慢なのに打たせ湯
はちょっと怖くて敬遠。それにしてもいい雰囲気です。
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次はちょっと休憩して一番奥にある「大湯」へ。そのちょっと手前の坂
を右に行ったところで子づれのお母さんとおばあちゃんがタンクになん
だか湯を汲んでいる。立て看板には「お湯くみ場」と書いてある。おば
あちゃんによると、アトピーに効くそうで、車で湯を汲みに来るそう。
この湯も組合管理なので、大湯横の雑貨店に許諾を貰うのだとか。そこ
からさらに坂を上ると、横山大観が別荘に使った「嶽心荘」があった。
茅葺きの趣のある建物で、現在は安代温泉安代館の別館として利用され
ているようだ。そのほかに大湯の先をちょっと行った左側には林芙美子
文学館がある。成瀬巳喜男監督の「浮雲」「めし」「妻」「晩菊」などこの
作家の作品を原作にした映画は見ているのに、小説を1冊もこれまで
読んだこともなく、あまり興味わかず、時間もあまりなくて中の見学は
しなかったが、林芙美子が戦争末期に1年ちょっと疎開先に借りていた
建物を利用しているようだ。入り口へ行く庭園部分が花がいっぱいでな
かなか雰囲気は良かったが。
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まあ、それより温泉だと3番目の「大湯」へ突入。正面から見るとそこ
が入り口のように見えるが、実はそこを入ると洗濯などに住民が利用す
る所。実際の温泉入り口は左側に回ったところ。さすが3軒の中では造
りも立派で、脱衣所から段差を大きく付けた浴室部分の洗い場も奇麗な
タイル張りだ。湯温は3カ所の中では低く、ちょうどいい湯加減でのん
びりと浸かっていられた。
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土曜日の昼間1時間半ほどぶらぶらしていたが、その間にほかの入浴客
もまったくなく、3軒の共同浴場を独占状態で入れる実に贅沢な時間を
過ごすことが出来た。ここはかなりのお気に入りになった。次来る時は
旅館の湯も味わいたいものだ。

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