温泉好きのくせにあの飯坂温泉に初宿泊。「ほりえや旅館」に大満足。素晴らしい造りの鯖湖湯
温泉大好きで、旅行というと最近は温泉入浴のことを先ず一番に考えて
の予定を組むほど。福島県内の温泉もだいたいのところは行っているの
だが、福島の温泉というと先ず名前が出て来る飯坂温泉には宿泊した
ことがない。通りがかったことはあるが、ビル形式の旅館が並ぶ歓楽温
泉の雰囲気に敬遠して、共同浴場というと日本でももっとも有名は鯖湖
湯にさえ入湯したことがなかった。
激安予約サイトでたまたま見ていたら、飯坂温泉に肘折温泉や銀山温泉
の旅館を彷彿させる木造3階建ての旅館があって、えらく評判が良い。そ
こで急に飯坂温泉に宿泊したくなり、27日宿泊の直前に予約。
飯坂温泉へ行くルートをどうしようかと考えていたら、9月から中丿沢温泉
に通じる母成グリーンラインが無料化になっていたので、初めて利用する
ことに。自遊人無料パスポート使用で入浴できる沼尻温泉に寄って行くこ
とに。8月下旬に同じパスポート使用で入浴しているが、まだ一度利用で
きるので、まずは入浴することに。磐梯熱海温泉から中丿沢温泉へ通じる
グリーンラインは山間を走るあまり特徴のない道路でこれまで利用すること
もなかった。予想通り何もない道路だが、森の中を快走できる気持ちの良
い道で、途中の紅葉が素晴らしかった。まだ無料化になったのがそれほ
ど知られていないのか、通る車もほとんどなく超快適。
沼尻温泉を利用したあとはフルーツラインを通って飯坂温泉へ。途中医王
寺を見学したり、リンゴなどを買ってぶらぶら。飯坂温泉は昔からの温泉街ら
しく道がわかりにくく狭い。しかもメインルートが一方通行なのも厄介。予約
したのは創業以来120年ほどにもなるという「ほりえや旅館」という老舗。木造
3階建ての雰囲気溢れる佇まいは魅力いっぱい。しかも場所が飯坂温泉の
中心である鯖湖湯の左隣という最高のロケーション。夜は鯖湖湯や旅館前の
神社などがライトアップ風になり、部屋から見える町並みは温泉気分を高め
る。
飯坂温泉は熱海や鬼怒川と同じように、廃業した旅館が山のようにあり、荒れ
果てた廃旅館が至る所にあり、思った以上に寂れた雰囲気がある。しかし、鯖
湖湯近辺だけは土蔵造りの「なかむらや旅館」やほりえや旅館などが並び、足湯
も新しく設置されて雰囲気ある一角を形成している。
ほりえや旅館は7室だけの家族経営の小さい旅館。最近改装され部屋は清潔で
奇麗だ。ただ、障子だけで部屋周りは廊下で鍵もかからない昔ながらの造りなの
でなじめない人もいるだろう。しかし、そういう造りだからこその情緒が味わえる
のを楽しむのも今ではかえって贅沢な楽しみかもしれない。
風呂は貸し切り利用できる小振りな浴室が二つ。鯖湖湯と同じ源泉が加水しな
いで適温に調整されて掛け流しされていて、微アルカリ性の肌に優しいちょっと
とろみ感のある湯が素晴らしい。鯖湖湯にも玄関を出て、浴衣姿で歩いても
わずか10秒程度。これほど鯖湖湯に近い旅館は皆無。鯖湖湯と並ぶ姿は
何とも言えない風情がある。飯坂温泉でもこの一角だけは別世界のようだ。
鯖湖湯は共同浴場としてはかなり大きく、全館木造の特徴ある屋根が目を
惹く素晴らしい建築。入浴客も多く、観光客が写真を撮る姿が絶え間ない。
新鮮な湯を目当てに鯖湖湯には翌朝早くに入浴。入浴料金は200円。少し
前に100円から一気に値上げされたよう。地元の人たちの日常湯としての
機能も持っているだけに、地元民たちにとっては大きな負担増だったそう。
天井も高く共同浴場としては極上の造りの浴室だろう。
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コメント
4月10日飯坂温泉組合の懸賞に当選し、妻と2人で宿泊致しました。最初の予定は、花見山でお花見をする予定で、電車で行きましたが、生憎の雨で中止となり、多少がっかりしておりました。所が夕食時に思いも掛けぬご主人の三味線のご馳走に預かり、また山菜談義に花が咲き、盛り上がったところで飯坂のview spotをお尋ね致しました。
すかさず鶴太郎ギャラリーを是非にと紹介され、見に行きました。そこで梟ギャラリーを紹介され、思いもかけぬ展示品にめぐり合えとてもラッキーな気分になりました。雨も時にはいいもんですね、有難う御座いました。ちびママに宜しく。
投稿: 武田 公 | 2008年4月12日 (土) 18時48分