紅葉見物のはずの志賀高原は期待はずれ。ほたる温泉で無料露天風呂「長寿乃湯」に入浴
9日から11日にかけて2泊3日で志賀高原の紅葉見物をメインに草津温泉と
渋温泉に宿泊して温泉どっぷりのドライブをして来たが、ネット上ではちょうど
紅葉がピークとなっていた志賀高原の紅葉はほとんど期待はずれもいいとこ
で観光サイドの客寄せ情報にまんまと騙された気分。草津温泉は紅葉が始ま
ったようなことが書かれていたが、ほとんどなし。まあそれはそれでいい。草津
は温泉に入ることだけが目的だから。
しかし、志賀高原はどこが紅葉かと言えるような状態で、ピークなんて情報は
まるで嘘。それより、あれが志賀高原のいわゆる紅葉なのかもしれない。冴え
ない赤茶けた葉がほとんどで、黄葉が多いようだ。しかし、黄葉なら全山それ
で埋め尽くされるような尾瀬が最高だし、志賀高原はやはりスキーだけの草津
温泉から長野方面へ通過するためだけの道のようだ。ただ、めったにないほど
の快晴だったので、久しぶりに見る湯釜や弓池の散策は良かったけどね。
紅葉と言えばやはりモミジに限る。あの真っ赤に色づく独特の葉型の醸し出す
雰囲気はほかの葉の紅葉では太刀打ちできない。そのモミジの紅葉と言うと
やはり京都が最高。実家が京都だけに小さい頃から京都のモミジの紅葉は
見慣れて来たせいか、その良さを実感できなかったが、東京に住んでから東
北、日光など様々な紅葉を見て来たが、やはり京都に匹敵するのはない。あの
東福寺をはじめとする11月下旬からの紅葉の素晴らしさを今回紅葉時期と
言われる時に行ってみた志賀高原の寂しい紅葉ぶりで改めて実感した。紅葉
の良さを満喫できるのは京都の寺院の紅葉のように紅葉そのものを意識して
造った人工的なもののようだ。京都の紅葉は木々の一本一本が自己主張しな
がら、建築物や石庭と鮮やかな対比の美を作り出す一種の芸術品。その個別
の美がさらに集まることでより鮮やかな美へ昇華している。
しかし、大好きな温泉鳴子温泉の鳴子峡の紅葉や栗駒の紅葉、北海道大沼
公園の紅葉などにしてもそれは自然の木々が織りなす絨毯的な群像美。遠く
から眺めると確かに美しいのだが近くに寄って見ると個別の美はあまりなく物
足りない感が残る。志賀高原にしてもわざわざ紅葉見物などと意識したのが
いけないのだ。自然の中をドライブする分には最高に気分いいのだから。そし
て温泉に入る。それだけで十分なのだ。今回はやはり紅葉目当ての人が多
かったのか、今回走行した草津志賀道路は白根山駐車場まではかなりの渋
滞で、とくに国道145号線から草津温泉へ行く国道292号線に入ったとたん
にこれまでに体験したことのない激混み、まったく動かなくなってしまった。仕
方なくいったん国道145号線に戻り、野尻湖へ行く道から草津温泉へ。こちら
のほうはまったく車も走っていなくてスイスイ。平日でも紅葉ピークなどの情報
がある時は草津温泉のような大観光地はやはりメインルートで行くのは駄目と
いうのがよくわかった。
9日に泊った草津温泉では宿屋の湯と共同浴場を4カ所ほど湯巡り、草津の
濃厚な湯をたっぷりと味わい、10日は素晴らしい快晴だったので万座高原ホ
テルでまたまた自遊人の無料パスポート使用で大露天風呂を楽しめた。
志賀高原ではほたる温泉にある志賀プリンスホテルが好意で開放している
無料の露天風呂「長寿乃湯」に入浴。ホテルのすぐ横に設置されている男女
別の簡単な屋根付きの露天風呂で、すでに10年ほどが経つよう。浴槽は
4人程度の入れるポリ浴槽で、床は木。単純硫黄泉のようだが、湯花もなく
無色無臭で特徴はあまりないが、掛け流し。すぐ近くにあるほたる温泉大噴
泉からの引き湯とか。湯温もちょうど良く、のんびりできる。近く改築予定も
あるようで志しの入れ物もあった。これだけの温泉を開放してくださるプリン
スホテル(例のプリンスホテルチェーンとは関係ないようだ)さんに感謝。
| 固定リンク
コメント