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2006年11月15日 (水)

恐怖映画ドキュメンタリー「アメリカン・ナイトメア」をGYAOで鑑賞

2000年制作のアダム・サイモン脚本・監督のドキュメンタリー「アメ
リカン・ナイトメア」は70年代に一気に爆発したホラームーヴィーをそ
の社会的背景などを当時のニュース映像なども絡め、代表的な恐怖
映画の監督などにインタビューしたもの。ホラー映画ファンなら誰でも
知っている映像とその監督の話が聞けるご機嫌なドキュメンタリーだ。

時間も70分ほどで、2001年に劇場公開されたのだが、どうも短い
ドキュメンタリーを映画館まで見に行く気が起きなくて未見だった。恐
怖映画ファンとしては「ザッツ・エンターテイメント」(公開当時はまだ
エンターテイメントだったんだね。その後はきちんとエンターテインメン
トの表記が多くなったようだが)ぐらいにはもっと映画映像もたっぷりと
したものにして欲しいし、取り上げた映画もちょっと少なめで物足りない。
しかし、監督たちの話がたっぷり聞けたのはうれしいね。GYAOはなか
なか楽しい映画を放送している。これからもチェックが必要だな。恐怖
映画の監督たちってみんな良い顔をしていて、喋りも含めて知的なのが
印象的だった。

ジョージ・A・ロメロは「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に関して、当
時のキング牧師の暗殺、ロバート・ケネディの暗殺、公民権運動での
犬を使った警察の弾圧など時代背景を語る。

恐怖メイクアップの巨匠トム・サヴィーニはベトナム戦争に行ったとき
戦場にいるときにメイクの練習をしていたとか、悲惨な死体を見ること
が後のメイクに役立ったのだとか、しかし戦場での恐怖を伝えることは
不可能だとかベトナム戦争での体験の影響を語る。

ウェス・クレイヴンは「米国全体が戦場のようだった」と、デビュー監
督作「鮮血の美学」の背景を説明。さらに「子供たちにとって恐怖映画
を見るのは精神訓練の場さ。強い自己と不屈の精神を養える。鬼軍曹
の訓練を受けるのと同じさ。生きぬくための強い精神を作れる。大人は
悪い影響ばかり考える。私は正しいことをしていると思っているんだ。子
供たちも感謝していると思うよ。例え悪夢を見てもそれは必要なことだ。
幸せだと信じていた家庭や社会が真実ではないと知ったときの怒りと
失望がある。それがアメリカのホラー映画にいっそうの激しさを加えて
いる」となかなか鋭いことを語る。

トビー・フーパーは私が飛び切り好きな恐怖映画「悪魔のいけにえ」の
監督。フーパー監督は「いつも何が怖かったかを思い浮かべる。ゴジラ
なんかが怖かったことはない。いつも怖かったのは人間だった」と言う。
確かに人間が山のように死ぬ戦争を自分は安全な場所にいながら遂
行してしまう政治屋どもが一番怖いし、日本の平和を維持できた要の
ような日本国憲法を改悪して戦争をやりたくて仕方ないようなアベシン
ゾーなんて奴は大量殺人鬼みたいなもので、レザーフェイスなんて可
愛いものだ。

ほかにデヴィッド・クローネンバーグ監督は「シーバース」に関して語り
ジョン・カーペンターは「ハロウィン」を語るなどなかなかに興味深い映
画ではある。

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