映画「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」と「守護神」。まあ楽しめることは楽しめますが
13日朝からまとめて3本見て来た映画のあと2本は「バブルへGO!!タイム
マシンはドラム式」と「守護神」で、楽しめると言えばまあ楽しめる。とくに
すごく良いとか、なんだこのヤローカネ返せというほど悪い映画でもなく、時
間潰しには最高、映画大好き人間にはあまりに予定調和的展開に驚きは
なにもないのだが適当に楽しい時間を過ごせて後はスルリと忘れてしまって
いる映画。でも、観に行っても損はしないという微妙なレベルの映画。
「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」はSFチックな味もあるノーテンキな
コメディというところ。破綻しそうな状況の日本経済救済のため、バブル崩
壊の発端ともなった大蔵省の出したいわゆる総量規制を止めるためタイム
マシンでバブル時代に行くってのがメイン。そのタイムマシンがドラム型洗濯
機タイプなんておとぼけぶりが楽しい。そしてちょっと誇張気味に描かれるの
が当時のミクロなバブリー現象。当時のことがまだ鮮明に記憶に残っている
なら結構当時のアホぶりが楽しめ、100円ショップやユニクロがごく当たり前
になっている現代とのギャップぶりに改めて時代の流れも感じる。
「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」などのホイチョイ・プ
ロダクションズが原作だし、彼らが時代そのものを謳歌していた時代であり、
あの時代よもう一度の気分でのんびりノーテンキに楽しんでいるようだ。そ
れにしても薬師丸ひろ子は最近ずいぶん映画出演多くて頑張っているな。
80年代前半のマドンナがまだあの童顔でスクリーンで生き生きしているの
はちょっとうれしい。
もう1本の「守護神」はまさしくハリウッド映画の見本のような映画。守護神
なんてオカルトものかと思うようなヘタレの邦題はなんとかしろよと言いたく
なる。これじゃ映画の内容がまるで想像できない。原題通りでもちょっと分
かりにくいから、ストレートに「沿岸警備隊」で良いんじゃないの。文字通り
沿岸警備隊の活躍と訓練の模様を描いているんだし。訓練のシーンや最後
のシーンなどもろ「愛と青春の旅たち」そのまま。舞台が殺しが仕事の軍隊
から「死んでも助ける」とも言える自己犠牲の精神に溢れる救難士の世界
に変わっただけ。しかし、その変わっただけの救難士たちの自らの命を危険
に晒しても遭難した人々を荒れた海から救助する神のような使命感に満ち
た活躍には惚れ惚れするし、観たあとの味わいは爽やかだ。荒れた海での
救助シーンも迫力満点、訓練シーンでの鬼教官とのふれあいもグンと来る。
ベテランと新人とのコンビの対立から和解、成長、別れなど軍隊ものや刑事
ものに良くあるパターンで展開は予想通り。しかし、その予想通りが反対に
気持ち良いのもハリウッド映画。ケヴィン・コスナーもちょっと年取った感じだ
が久しぶりの好演、新人役の「バタフライ・エフェクト」アシュトン・カッチャー
も爽やかで適役。守護神の邦題が付いた訳が何となくわかるラストシーンに
はちょっとドッチラケになるのだが。
ところで、どちらの映画も公開されてまで3日目だったのに客が少なすぎ。ほ
んとうにガラガラだった。とくに守護神は客がほとんどいなかった。コスナー
も動員力まったくなくなったようで。場所柄もあるだろうけど、いずれもきつい
かな。
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コメント
TBありがとうございました。
ホイチョイプロだと分かっていたら、もうちっとホイチョイモードで見たのですが、ちょっと真面目なもんを期待してたもんで、まあこんんもんでしょうか。
微妙なレベルの映画というのがピッタリですね。
この次は守護神見てきます。
昔、ケビンに動員された年代なので。
投稿: sakurai | 2007年2月15日 (木) 22時20分