選挙での敗退を「こんな仕打ちを受けるとは・・」と言った故伊藤長崎市長の娘の言葉はいくら何でも有権者に失礼だろう
22日投票の統一地方選の結果を暇に任せてネットで見てい
たら、現職の伊藤市長が暗殺された長崎市長選の記事のひと
つに唖然としてしまった。普通の日本の例ならこれなど弔い
合戦とかの感覚で当然のごとくに伊藤市長の長女の夫が当選
すると思われていた。
それが、急遽参戦した長崎市役所の職員が当選したのだから
かなりの番狂わせだったのだろう。故伊藤市長の長女として
は内心では圧勝を意識でもしていたのだろう。その思いが無
意識のうちに感情も昂っていることもあり、トンデモ発言と
なったようだ。
毎日新聞ウェブの当選決定後に行われた会見の模様を伝える
記事の一部・・・・・・
一方、伊藤市長の長女の夫で西日本新聞記者の横尾誠さん(40)は
22日午後11時50分ごろ、長崎市内の選挙事務所に伊藤市長の長
女で妻優子さん(36)とともに喪服姿で現れ、涙ぐみながらあいさ
つ。伊藤市長の大きな遺影が掲げられた会場で、横尾さんは「伊藤市
政への期待をあんな卑劣な暴力で止めるわけにはいかないと立候補し
た。私のいたらなさでこんな結果になり、本当に申し訳ございません
でした」と頭を下げた。
優子さんは「本当にありがとうございました。父伊藤一長はこの程
度の存在でしたか。父は浮かばれないと思います。残念です。父の愛
する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」と声を詰ま
らせた。
横尾さんは、東京での記者生活を休職して補充立候補した。100
0を超える団体推薦や伊藤市長の後援会組織を受け継ぎ、遺族が喪服
姿で街頭に立つなど、徹底して情に訴えたが及ばなかった。
・・・・・と来る。
これを読んでビックリだ。いくら何でもこの長女の発言はま
ずいだろう。父親が暗殺という理不尽な最期を遂げたことは
無念そのものだろうが、それと選挙とはまったく別だ。市政
は独裁でないのだから世襲はない。亡くなった跡を家族が継
ぐという世襲的政治にはかなり批判も多いはずだ。そこをわ
きまえなくては。なのにあまりに感情に走り過ぎていたのか。
選挙期間中も喪服姿で通したともいう。それなんか私ならか
なり引いてしまうね。感情で選挙はやってほしくない。感情
だけで政治をやるとろくなことはない。売国奴コイズミの詐
欺のような郵政民営化選挙もまったく奴の感情の趣くままに
憲法まで破壊しての選挙だった。その結果はいまのアホのア
ベがこれまた売国ジジイの思いを遂げたいという感情そのも
のを露骨に出した馬鹿政権になってしまった。
長女の「父伊藤一長はこの程度の存在でしたか」との言葉も
故人の顔に泥を塗るようなものだし。「こんな仕打ちを受け
るとは思いませんでした」に至っては8万人弱の有権者が夫
に投票しているのだし、当選した田上新市長に投票した人た
ちも含めて有権者に失礼過ぎるだろう。この会見の場では娘
は慟哭し、失神寸前状態でもあったらしい。なにか相当の勘
違いがあるようだ。それに、立候補会見の時の夫がなんだか
知らないがニタニタ笑いでもしているように見えたのも有権
者が引いた可能性もあるかも。私などあの表情にはかなりの
疑問を感じたしね。愚かな久間防衛相みたいにもともといつ
もああいうニタニタ笑いに見える表情なのかな。ならば、よ
けいに義父の死のあとの立候補会見なら意識的にでも表情は
引き締めるのがいいのでは。それにあの眼鏡は印象悪かった
な。また、本来政治の世襲には批判的であるべき記者それも
政治担当の記者として、世襲選挙してしまって記者生活がま
ともにできるのかな。
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