小西甚一筑波大名誉教授死去。大学受験時代の懐かしい名前だ
ネットでニュースを見ていたら、小西甚一筑波大学名誉教授が亡くなった
との記事が。合掌。
朝日ウェブの記事によると
……
古代から現代までの文芸史をまとめた全5巻の大作「日本文藝史」で知られる文化功労者で筑波大名誉教授(比較文学)の小西甚一(こにし・じんいち)さんが26日、肺炎で死去した。91歳だった。葬儀は親族のみで済ませた。喪主は妻晃子(あきこ)さん。
日本文学と中国文学を比較研究した「文鏡秘府論考」により学士院賞を35歳の若さで受賞。古代から三島由紀夫まで2000年にわたる日本の文芸を、初めて世界の中で位置づけて分析・批評した「日本文藝史」(92年、大佛次郎賞)は英訳され、海外の日本文学研究に影響を与えた。著書に「能楽論研究」「俳句の世界」など。受験参考書「古文研究法」は50年以上に及ぶロングセラー。
……だ。
小西教授の書かれた本を初めて手にしたのは1960年代後半の高校
1年生のとき。書店で古文の参考書を探していて、「古文の読解」とい
う古文の入門書を買った時だ。これが実に面白かったのだ。当意即妙
というかユーモアとセンスある文章で古文の世界の面白さをみせてく
れた。この本は数回通読してすっかり古文好きにもなった。そして、2
年生後半になって小西教授の「古文研究法」というさらに進んだ参考
書を買って読みふけったものだ。この2冊は受験勉強の枠を越える楽
しみを与えてもらえた本である。その後、小西教授はかなりの碩学だ
と知り、俳句の著書なども読んだ。「日本文藝史」は読みたいと思いな
がらいまだ実現していない課題でもある。
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