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2007年6月23日 (土)

「殯の森」というどうしようもない芸術気取りの自己満足映画。カンヌ映画祭の悪しき面沸騰のクズ映画

先日のカンヌ映画祭で審査員特別大賞を受賞したとからしい
「殯(もがり)の森」を今日ようやく観終わった。NHKBS
ハイビジョンでカンヌ映画祭直後に放送したものをハイビジ
ョン状態で録画しておいたのをこのクソ暑い中、ギンギンに
冷やした偽ビール(のどごし生)を飲みながら観たのだが、
その苦痛たるや蒸し暑さがますます倍加、ビール缶を3缶も
開けてしまうほどの鬱陶しさ満開のフィルムの無駄遣いの典
型的ゴミだった。実はこの録画は一度観始めたことがあるの
だが、30分弱であまりのつまらなさに断念。今日はその続
きを観てようやく全編観た訳だ。時間は100分ほどもない
はずだが、体感上映時間は5時間ほどかな。こんなゴミに賞
をやるなんてカンヌの審査員って催眠剤として評価したのか
な。カンヌってときたまというより頻繁に驚異の駄作に賞を
やってしまう度し難い悪癖が昔からあるからカンヌ映画祭受
賞の名だけで映画館に行き、金払うととんでもない目に遭う
よ。口直しに来週からシリーズ第4作が公開になるしで、所
有のLDで「ダイハード」を久しぶりに観ることにしよう。

とにかく「もがり」ね、えらい難しい漢字だ。こんな漢字を
映画タイトルに意識的に使用するだけで監督の客を見下した
ような自己満足だけの嫌らしい品性が臭いたつ。タイトル考
える時に漢字辞典に、同義語辞典とか繰り出してできるだけ
難解な漢字にしてやろうとなんて言う嫌らしい思惑で机に向
っている姿が見えてくるようだ。河瀬直美ね。初めて監督作
品を観た女性監督だが、この程度のものに金を出して来た奇
特な人たちもいるんだね。フィルム会社が喜ぶだけだが。ネ
ット上でこの映画を観た感想を読んでみたら意外に皆さん感
動している人もいる。ほとんどが退屈だけど、映像も奇麗だ
し、なんだか分からない話だけどカンヌ受賞だから傑作なん
ですよ、みたいな乗りだ。うーんすごいね。退屈も極まれば
感動に昇華するってか。そのカタリストがカンヌ受賞。カン
ヌ受賞の肩書きがなかったら皆さんどうだったんだろうね。

カンヌ映画祭で賞をもらったとかでニュースを見た時には読
みかたが判らなかった。「殯の宮」とかの言葉はゲシュタル
ト的に過去に見た記憶がかすかにあったのだが、読み方は覚
えていなかった。読みが判り広辞苑で調べてみたら、「もが
り」ってのがあった。意味はゆすり、たかり。これのほうが
よほどこの映画のことをよく表現しているかもしれない。観
ている間はとにかくこの映画を観たこと自体がゆすり、たか
られたような気分になるからだ。テレビ放送の録画を観ただ
けだし、金を払った訳じゃないからまだいいが、劇場で金払
った人ならクズをゆすり、たかりで買わされたような気分に
なってカネ返せと怒鳴りたくなるだろうな。金払っていない
私としても、イライラしっぱなしだった観ていた時間を返せ
と言いたくなったものな。時間だけでなく、貴重な時間を無
駄に費消させられたことで賠償金を払ってほしいぐらいだ。

とにかくあまりに馬鹿らしい映画で、日本映画にありがちな
台詞の聞き取りにくさは頂点にあるような作品だし、筋とか
に至っては、勝手にマスかいていなって程度。内容とかの説
明をすること自体馬鹿らしいので、allcinemaonlineの作品紹
介を
引用することにしておく。
……
 「萌の朱雀」「沙羅双樹」の河瀬直美監督がこれまで一貫して撮り続けている地元奈良を舞台に手掛けたヒューマン・ドラマ。互いに家族を亡くしている認知症の老人と女性介護士の触れ合いを通して、人間の生と死を静かな眼差しで綴る。2007年カンヌ国際映画祭にて審査員特別大賞(グランプリ)を受賞。ちなみに殯とは、その語源が“喪(も)上がり”とされ、日本の古代に行なわれていた葬儀儀礼で、敬う人の死を惜しみ偲ぶ時間、またその場所のこと。
 奈良県北部の山間地に建つグループホーム。そこでは、軽度の認知症を患った老人たちが介護スタッフと共同生活を送っている。その老人のひとり、しげきは、33年前に亡くした妻との思い出を胸に秘めたまま静かな日々を過ごしていた。そんな中、グループホームに介護福祉士の真千子が新しく赴任する。彼女もまた、我が子を幼くして亡くすという暗く悲しい過去を背負っていた。はじめは思うように打ち解けず、ぎくしゃくしていたしげきと真千子。次第に通じ合っていった2人は、ある日しげきの妻の墓参りへ出掛けることに。そして彼らは、しげきの妻が眠る“殯の森”の中を彷徨っていく…。
……というものだが、すべてがどうでもいいクズなんだが。こ
れを観たら昨年のダントツの駄作「レディ・イン・ザ・ウォー
ター」さえもがまともに感じるほどなんだから。映画に点数な
んか付けるのはあまり意味ないのだが、点数というのはある意
味判りやすいということで付けるとすると、この映画は100
点満点で10点。ああ本当につまらないクズだ。こんなのをカ
ンヌ受賞作だから観なくちゃみたいな岩波ホールでやるような
映画なら観る的おばさんみたいな年に2〜3本とかしか観ない
人が観たら、ますます映画館から遠のくことだろう。作ってい
る本人がくそ真面目にすごい作品だと勘違いしまくり、カンヌ
では自分を黒澤明と同列視するようなコメントまでするに及ん
では何をか言わんやだ。勘違いぶりは小栗康平に近い感性の持
ち主ってとこか。小栗も処女監督作「泥の河」の成功に勘違い
して、その後は自分の妄想だけで書いたような自分の脚本にこ
だわって監督して泥沼へ一直線だったが。

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受信: 2007年6月26日 (火) 12時34分

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2007年 日本 97分 監督 河瀨直美 脚本 河瀨直美 撮影 中野英世 美術 磯見俊裕 音楽 茂野雅道 出演 しげき:うだしげき    真千子:尾野真千子    和歌子:渡辺真起子    真子:ますだかなこ... [続きを読む]

受信: 2007年6月28日 (木) 06時57分

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第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した河瀬直美監督作品「殯の森」。23日 [続きを読む]

受信: 2007年7月 5日 (木) 02時07分

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受信: 2007年7月13日 (金) 19時27分

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受信: 2008年6月13日 (金) 22時19分

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