岩手県中心温泉巡りのんびりドライブ旅行8、乳頭温泉郷の「蟹場温泉」
宿泊した民宿ルームから乳頭温泉郷は車で10分弱。7カ所ある
旅館のどこに入るかいつも迷うのだが、今回は前の日の八幡平の
温泉と民宿ルームが白濁の湯ばかりだったので、単純硫黄泉の乳
頭温泉郷のなかではあまり混んでいないだろう蟹場温泉に決定。
蟹場温泉は乳頭温泉郷の一番奥にあるが、駐車場も広く利用しや
すい。妙の湯ほどの女性志向ではないが、館内もこぎれいで女性
にも好かれるタイプ。到着した午前9時頃は予想通りに日帰り入
浴客はまだゼロ。500円を払って早速混浴露天風呂へ。宿の奥
からいったん外へ出て、100メートルほど林の中の小道を行く
と浴舎が見えて来る。
浴舎と言ってもそれは男女別の脱衣所。その前に広い露天風呂が
広がる。20人程度はゆったりと入れるもので、岩などで浴槽を
囲み、周りは森で森林浴気分での入浴だ。男女別の脱衣所から出
ると混浴だが、広さもあるし、岩で一部かくれる部分もあるので
女性でも意外に入りやすいかな。ただ、湯が透明なのでキツいこ
とはキツいが。雰囲気が抜群に良く、湯温も肌に優しく長湯もい
い湯だ。
内湯は玄関から右手に行き渡り廊下部分に左側が岩風呂、右側に
木風呂が並んでいて、それぞれ男女別になっている。そのひとつ
の木風呂は秋田杉で全体が作られていて風情たっぷり。浴室の窓
際にはサワガニがいたという「甲石」があり、腰を下ろすのにも
ちょうどいい。湯舟は5〜6人がゆったりと浸かれる大きさで、
木の感触が心地よい。無色透明の奇麗な湯の中には溶きタマゴ状
の白い湯の花がかなりの量漂っていて、微かな硫黄臭が上品だ。
もうひとつの内湯「岩風呂」は、大きさが少し小ぶりで、湯の花
も少なめで少し熱め。湯自体は同じようなので、木か岩かのお好
みでどうぞか。ほかの乳頭温泉郷の旅館に比べて静かに湯浴みが
出来る落ち着いた温泉で、カップルなんかの隠れ宿的雰囲気があ
る。
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