NHKBSで放送の「日めくりタイムトラベル昭和38年」は懐かしさ満載だった
今夜午後8時から午後11時までNHKBSで放送された「日めくり
タイムトラベル昭和38年」は懐かしさ満載だった。それらのなか
でも「高校三年生」の舟木一夫と11月23日の日米宇宙中継初日
が懐かしさの頂点。
なぜ舟木一夫かと言うと、中学1年生だった私が親にねだりにねだ
りこの年にステレオ装置を買ってもらったのだ。それは4本の足が
ついている箱形の当時主流だったステレオ。コロムビアの製品で、
真ん中の扉を開けるとアンプとその上にレコードプレーヤーがある
もので、本当はスピーカー、アンプ、プレーヤーがバラバラのもの
を欲しかったのだが、高価すぎて結局大衆的なステレオになった。
しかし、その前にはちいさなモノラルプレーヤーを使っていたのに
比べて格段の音の良さで狂気状態だった。
それで小遣いをためていた金で早速レコード店へ。好きなクラシッ
クレコードで買った初めてのステレオ30センチレコードがフォン
タナレーベルの廉価版。廉価版と言っても当時としては高い確か1
000円。買ったのが「新世界」と「未完成」の組み合わせ。「新
世界」はカレル・アンチェル指揮のウィーン交響楽団、「未完成」
がウィレム・ヴァン・オッテルロー指揮のハーグ・フィル。もうあ
まりの嬉しさに何回聞いたか判らないほどだ。もう一枚買ったのが
母親が欲しいと言った舟木一夫の「高校三年生」のシングル盤で、
確か330円だったかな。これも聞きまくった。その舟木一夫が今
でもおばさんたちファンがいっぱいになるコンサートで「高校三年
生」を歌っているのだからすごい。
もうひとつ強烈な印象なのが11月23日にあった日米間初の宇宙
中継で、我が家でテレビを買ったのが1959年2月頃で、以来ア
メリカのドラマに毎日嵌り込んで見ていた訳で、そのドラマで見た
憧れの夢の(なにしろビーバーちゃんやうちのママは世界一など数
多いドラマでアメリカの豊かな生活を見ていたから)アメリカから
同時中継があるというのでワクワクしていたのだ。それがその中継
で放送されたのがなんとケネディ大統領暗殺事件。当時いろいろな
もので素晴らしい理想の政治家みたいな扱いの文章を読んだりして
いたので、なんだかすごいショックで、ちょっと涙さえ流してしま
ったほどで翌日は学校で友人たちと話題しきりだったのを鮮明に覚
えている。しかし、その後、ベトナム戦争などもありアメリカへの
憧れ自体はどんどん消滅して行くのだが、アメリカが自分の中で輝
いていた時代の代表が昭和38年だったので今回の特集は実に楽し
く感慨深かった。
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