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2007年11月18日 (日)

映画的遊びに徹した映画馬鹿ぶりに大いに楽しめた映画米国版「グラインドハウス」

B級風味のアクションやホラーなんてのが大好きな身としては9
月初めから六本木シネマズあたりで公開されていたタランティー
ノ一家の「グラインドハウス」の米国版の2本一気上映は観たか
ったのだが、馬鹿高い交通費払い、アホが山のように徘徊する六
本木なんてクソタウンに行きたくもなかったので結局行かずじま
いに。それが、なんとご近所に出来たばかりのTOHOシネマズ西
新井で特別上映とかで先週末から公開だ。割引料金設定はなく、
シニアも子供も誰でも2000円。まあ、2本で2000円と思
えば良い訳で、行ってきました。

 ところで、グラインドハウスなんて言葉は全く知らなかったの
だが、B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映する映画館の
ことらしく、かつては全米大都市周辺に多く存在したとか。グラ
インドなんてつくぐらいだからセックスを匂わせている訳で、そ
んないかがわしい家ってことね。

 その手のB級映画上映館が大好きだったクエンティン・タラン
ティーノがグラインドハウスを蘇生させるのが狙いで、盟友ロバ
ート・ロドリゲスとアクション・ホラー映画を競作し、2本立て
の形態で米国では上映されたイベント映画。それが、日本では時
間を延ばしたバージョンを1本立てで上映した。一部の映画館で
だけ米国版の上映となったようだ。

 ロドリゲス監督作はゾンビ相手にサバイバル戦が展開されるホ
ラー・アクション「プラネット・テラー」、タランティーノ監督
作は車を凶器に女たちを血祭りにあげる殺人鬼と復讐に燃えるス
タントウーマンのカー・アクション映画「デス・プルーフ」だ。

 そのグラインドハウスの雰囲気を醸し出すために架空の映画の
予告編4編を付けたり、編集でわざとフィルムに傷を付けたり、
フィルム1巻が紛失したりとか、途中でフィルムが燃えてしまう
などのギミックを付加する凝り方。さらに、予告編もロドリゲス
監督のほか、ロブ・ゾンビ、エドガー・ライト、イーライ・ロス
とホラー系の監督がそれぞれ担当し、かなり大物のキャストが参
加して映画で遊びまくっている映画。

 予告編4編と本編2作で合計3時間強になり、しかも全編にわ
たってド派手なアクションに血飛沫がドッバーで、映画で泣きた
い人や感動したいとかの真面目志向な人は避けるのが良いんじゃ
ないかなという映画。

 まずは予告編「マチェーテ」だ。組織に裏切られた暗殺者ダニ
ー・トレホが組織に復讐するなんて内容で、実際にあったら観て
みたくなる映画。共演はチーチ・チョンで、監督はロドリゲス。
一気に場末の映画館で楽しんでいる気分に浸らせてくれる。

 続いて始まるのが「プラネットテラー」で、テキサスの田舎町
で陸軍部隊と科学者が生物兵器取引中にひょんなことから毒ガス
が放出され、謎のウィルスに感染した人間はゾンビ化して行く。
そのゾンビと戦うサバイバルアクションが全編に展開される。陸
軍部隊長がブルース・ウィリスだったり、作りもかなり金をかけ
ているが、わざとチープな雰囲気にして作り手が思い切り楽しん
でいる。金玉集めする科学者、狂気に満ちた医者、ガーターベル
トに差した注射器を武器に戦う女医などコメディタッチのキャラ
が山のように登場。その中でも超絶キャラがポスターなどでも登
場のローズ・マッゴーワン演じる女性。片足をゾンビに食いちぎ
られたのだが、自動小銃を義足代わりにして、ゾンビを撃退して
行くのだ。その戦いぶりが凄まじく多彩でカッコいい。ここまで
馬鹿に徹すると批判など超越してしまうのだ。

 この「プラネットテラー」が終わると、3本の予告編となり、
ロブ・ゾンビ監督「ナチスの人狼作戦」、エドガー・ライト監督
「ドント」、イーライ・ロス監督「感謝祭」とこれまたワクワク
するようなアホらしい内容の架空映画の予告編がずらり。しかも、
ウド・キア、ニコラス・ケイジ、ティム・ロビンスなどが嬉々と
して遊んでいる。

 タランティーノ監督作「デスプルーフ」は、改造パワフル車に
乗った殺人鬼(カート・ラッセルがこれまた凝りに凝ったお馬鹿
演技で笑わせる)が、最後はちょっかい出した女性スタントウー
マンたちにこてんぱんにやられてしまう超単純な映画。

 構成は若い女性たちの意味のないダラダラとした会話のあとに
突然怒濤のカーチェイスというのが前半と後半の2回趣向を変え
て繰り返される。女の子たちのアホな長ーい会話のあとに来る2
回のカーチェイスはかなりの迫力と面白さ。前半のカーチェイス
での女の子4人の死に方のむごたらしさなんか笑ってしまう域に。
後半のスタントウーマンたち(とくにボンネット上でスタント技
繰り出す本物スタントウーマンであるゾーイ・ベルがすごい)の
圧倒的な強さにはタランティーノ節が炸裂する。まあ、「不都合
な真実」のような偽善映画に感動しているような人は避けるのが
いいようで。

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コメント

あっ、短い公開でしたが鑑賞できて良かったですねぇ。
自分も観たかったですよ、このUSバージョンは。

まぁしかし、自分が学生の時には日本版グラインドハウスみたいな映画館に通ってましたから、このテイストはスンナリ受け入れられましたねぇ。

しかし、面白い事をやってくれるもんですね、タランティーノは。(・ω・)bグッ

投稿: Kaz. | 2008年3月 4日 (火) 02時01分

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