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2008年1月 1日 (火)

謹賀新年。R・シュトラウス「ホルン協奏曲第一番」で聴き始め。楽しみのウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは好きなプレートル

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いし
ます。という訳で、元旦は午前0時過ぎに家の真ん前にある稲荷
神社に初詣に行こうかと思ったのだが、酒も入っていて良い気分
になっているし、外はえらい寒そうなので面倒くさくなり稲荷神
社に向って手を合わせて終わり。外を見ると、神社前にはかなり
の人たちがすでに集まっている。家から参拝も問題ないのではな
いだろうか。イスラム教では世界のどこにいてもメッカに向って
礼拝すればいい訳だしね。

そして、新年一発目の入浴。温泉に入った気分になるために入浴
剤投入。冬は閉鎖で入浴できない国見温泉石塚旅館の湯をイメー
ジするために透明な緑色にしてボケー。そのあとはNHKBSで午前
1時過ぎからベルリンフィルのジルヴェスターコンサートの生中
継を観てしまった。新年最初の曲は何にしようかななんて考えて
いたのだが、結局サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルのロシア
音楽になった。

ラトルらしいというか、いかにも彼らしい気を衒った選曲。曲は
ボロディンの歌劇「イーゴリ公」 からダッタン人の踊りに始まり、
同じくボロディン作曲の交響曲 第2番 ロ短調と続き、ムソルグス
キーの歌劇「ホヴァンシチナ」 序曲、組曲「展覧会の絵」で、ア
ンコールがショスタコーヴィッチの「黄金時代」からダンスだ。

どうもピンと来ない演奏だった。熱気と盛り上がりに徹底的に欠
けるし、カラヤンのような徹底的な美へのこだわりも感じられな
い。ベルリンの人たちはこんな演奏で満足しているのだろうか。
ラトルはバーミンガムを指揮していた初期の頃の録音で、メシア
ンのトゥランガリーラやストラヴィンスキーなんかは面白かった
んだけどね。今回のロシア特集はまるで面白くなかった。

ということで、このコンサートは元旦はじめに見たのだが、基本
的にはジルヴェスターコンサートなので昨年の最後の曲として、
今朝遅めに起きて2008年初頭の曲としてさてと考えて、お雑
煮を食べる前にさっと聴ける清々しいものとして選んだのが、若
きR・シュトラウスが作曲した「ホルン協奏曲第1番」だ。ホル
ンはラドヴァン・ヴラトコヴィッチ、指揮はジェフリー・テイト。
いつ聴いても心晴れやかになる素晴らしい傑作だ。これを10代
半ばで書いたシュトラウスはやはりモーツァルトに匹敵する天才
なんだろう。元旦の晴れ渡った青空そのもののような爽やかな曲。
今年1年もこの曲のような気分が支配すれば最高なんだろうが、
まあ自民・カルト癒着腐敗政権では無理ってものか。

クラシックファンにとっての元旦の楽しみの一つはウィーンフィ
ルのニューイヤーコンサート。NHKがいつから中継を始めたかは
知らないが、初期からずっと毎年見ているもので、どの指揮者か
など毎年の楽しみ。今夜は教育テレビだけで画像は悪い(テレビ
には地上デジタルチューナーが内蔵されているんだが、まだアン
テナ建てていないので受信できず)が仕方ない。2日にNHKBS、
6日にNHKBSハイビジョンで放送するから録画はそちらで。

今年の指揮者は同コンサート初のフランス人とか。長老格のジョ
ルジュ・プレートルだ。小沢征爾なんかよりはずっと良さそうだ。
プレートルを初めて知ったのは1965年に大枚はたいて買った
カラスの「カルメン全曲」の指揮者として。その溌剌としてエネ
ルギッシュな音楽作りにすっかり好きになった指揮者。
プーラン
クの録音などかなり楽しく聴いたものだ。ニューイヤーの曲目予
定を見るとやはりシュトラウスファミリー主体、仕方ないのか。
プレートルなんだからオッフェンバックなどの楽しい曲を一寸多
めに入れてほしかったけどね。

これまででもっとも印象に残っているニューイヤーコンサートは
なんと言ってもカラヤン、そして最初のクライバー(たしか2回
指揮しているはず)に尽きる。好きなプレートルに期待だ。

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