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2008年3月 7日 (金)

50年代のハリウッド映画黄金時代のノーテンキな楽しさを味わえる映画「夜を楽しく」

NHKBSで5日午後1時から放送された映画「夜を楽しく」を
録画しておいたのだが、今夜観てみた。1959年制作の50
年代ハリウッド映画のテクニカラーの派手な色彩が乱舞する典
型的なロマンチックコメディ。

主演はロック・ハドソンとドリス・デイ。原題が「Pillow Talk」
ってんだからかなり意味深なタイトル。日本タイトルも最近の
配給会社のようにアホみたいに原題通りじゃなく、話の雰囲気
を上手く表現している。

ドリス・デイと言うと当時の歌う大スター。ヒチコックの名作
「知りすぎていた男」で貞淑な優しい母親役が一番映画では有名で、
そのテーマ曲「ケ・セラ・セラ」は永遠の映画史上の名曲。そ
の大スターがこの映画ではちょっとお色気の味わいも魅せて、
当時の日本人には憧れの存在でしかなかったニューヨークの豪
華アパートを舞台に洒落た粋な恋物語を展開する。

デイはちょっと結婚に縁のないインテリアデザイナーで、ニュ
ーヨークの豪華アパートに気ままな一人暮らし。その部屋の階
上に住むのがハドソン扮するプレイボーイの人気作曲家。

現在ではちょっと考えられないが、豪華アパートなのに、電話
がなんと共同回線で、プレイボーイのハドソンに頻繁に彼女た
ちから電話があり、デイは電話が使えなくてイライラ。

そんな二人がひょんなことから同じアパートの住人とは知らず
に知り合い、愛し合うように。しかし、そのうち階上の電話の
男と知っててんやわんやの騒動に。

話自体がチョーノーテンキなのだが、筋の展開の上手さ、粋な
台詞、アル中気味のお手伝いさんなどの脇の面白さなど華やか
な映像の中かなり楽しめる。アカデミー賞では5部門でノミネ
ートされ、脚本賞を受賞。名前だけは知っていて、これまで未
見だったのだが、ハリウッド黄金時代の楽しさを満喫できる現
在では作れない楽しい映画だった。

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