50年代のハリウッド映画黄金時代のノーテンキな楽しさを味わえる映画「夜を楽しく」
NHKBSで5日午後1時から放送された映画「夜を楽しく」を
録画しておいたのだが、今夜観てみた。1959年制作の50
年代ハリウッド映画のテクニカラーの派手な色彩が乱舞する典
型的なロマンチックコメディ。
主演はロック・ハドソンとドリス・デイ。原題が「Pillow Talk」
ってんだからかなり意味深なタイトル。日本タイトルも最近の
配給会社のようにアホみたいに原題通りじゃなく、話の雰囲気
を上手く表現している。
ドリス・デイと言うと当時の歌う大スター。ヒチコックの名作
「知りすぎていた男」で貞淑な優しい母親役が一番映画では有名で、
そのテーマ曲「ケ・セラ・セラ」は永遠の映画史上の名曲。そ
の大スターがこの映画ではちょっとお色気の味わいも魅せて、
当時の日本人には憧れの存在でしかなかったニューヨークの豪
華アパートを舞台に洒落た粋な恋物語を展開する。
デイはちょっと結婚に縁のないインテリアデザイナーで、ニュ
ーヨークの豪華アパートに気ままな一人暮らし。その部屋の階
上に住むのがハドソン扮するプレイボーイの人気作曲家。
現在ではちょっと考えられないが、豪華アパートなのに、電話
がなんと共同回線で、プレイボーイのハドソンに頻繁に彼女た
ちから電話があり、デイは電話が使えなくてイライラ。
そんな二人がひょんなことから同じアパートの住人とは知らず
に知り合い、愛し合うように。しかし、そのうち階上の電話の
男と知っててんやわんやの騒動に。
話自体がチョーノーテンキなのだが、筋の展開の上手さ、粋な
台詞、アル中気味のお手伝いさんなどの脇の面白さなど華やか
な映像の中かなり楽しめる。アカデミー賞では5部門でノミネ
ートされ、脚本賞を受賞。名前だけは知っていて、これまで未
見だったのだが、ハリウッド黄金時代の楽しさを満喫できる現
在では作れない楽しい映画だった。
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