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2008年5月10日 (土)

久しぶりに観た「我が青春に悔なし」の原節子の気品ある凛とした美しさに圧倒

NHKBSでこのところ黒澤明監督没後10年と言うことで今年
1年を掛けての黒澤明監督作品全30作の連続放送をしている。
実は黒沢映画はそれほど惚れ込むほど大好きと言う訳でないの
だが、初期の作品はかなりお好みだ。

とくに好きなのが、今夜放送した「我が青春に悔なし」と今月
下旬に放送予定の「素晴らしき日曜日」の2本。いずれも黒澤
明監督の素朴で率直なナイーブな反戦、民主主義賛歌が瑞々し
い表現に昇華していて、いつ観ても新鮮な感動がある。

ほかでは「野良犬」「酔いどれ天使」がお気に入り。アクション
としては「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」など、サスペンス
の「天国と地獄」なども確かに素晴らしいのだが、黒澤明監督が
力まず、優しい感性を見せたものとして「素晴らしき日曜日」と
「我が青春に悔なし」は心に残る。

「我が青春に悔なし」は黒澤監督のまさしく原節子へ捧げる愛の
賛歌とでも言うべき内容。原のドアップの多用、多様な表情、農
作業までしての熱演と全編出ずっぱりのワンマン映画の様相を呈
している。その原演じる女性が気丈でたくましい女性へ成長して
行く中に監督は率直過ぎるほどの反戦イメージを具現化させてい
るのは微笑ましいほどだ。原節子も「晩春」以降での小津安二郎
監督の映画での女性像とは異質なものを見事に出していて、どこ
か稚拙な演出の中でもそれを補う輝きを見せていて、原節子ファ
ンには永遠の映画の1本。とくに、後半の農作業で泥だらけにな
りながらも熱演し、陽に焼けてたくましくなった顔の美しさは原
の映画の中でもダントツだ。

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