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2008年5月21日 (水)

ダラボン監督の新作映画「ミスト」は悪くはないが、後味の悪さはちょっとね、それが監督の狙いとしてもね

「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」と立て続けに
スティーヴン・キング原作小説を元に佳作を連発したフラン
ク・ダラボン監督の最新作とくれば期待度がかなり大きいの
が当然なのが映画「ミスト」だった。まあ、それなりに楽し
めることは楽しめた。しかし、これはホラー映画なのか宗教
映画なのか、後味の悪さはハリウッド娯楽映画としてはかな
りのものだ。

「ショーシャンクの空に」は冤罪で長期間の投獄の末に脱獄
して恨みつらみを晴らし、優雅な人生を手に入れる主人公、
そのスカッと爽やかなラストシーンには極めつけの後味の良
さと人生捨てたものではないみたいな希望さえ持てる傑作だ
った。「グリーン・マイル」もオカルト志向にはあまりなじ
めないものがあったが、人間の善意が救いとなるテーマが上
手く表現されていた。

(結末がほぼ判るのでご注意)

そのキング・ダラボンコンビの「ミスト」は、軍隊が異次元
との交流実験をした結果、異次元から奇怪な怪物たちが濃い
霧の中に潜んで襲いかかって来て、パニックに陥る人々を描
く一応はホラー・パニック映画。主演は「パニッシャー」程
度でしか知らないトーマス・ジェーンで、あと名前の知られ
た俳優はキリスト教の原罪的な考えに凝り固まった狂信的お
ばさんを演じるマーシャ・ゲイ・ハーデン(乗りまくりの演
技やり過ぎで一番目立つ)ぐらいで実に地味なキャスト。

舞台はいかにもアメリカの静かな片田舎。その町を襲った激
しい嵐の後一帯は異様に深く濃い霧に一瞬にして包まれてし
まう。主人公が息子と買い物に行ったスーパーマーケットに
いる時に霧の中で何者かに襲われたと突然に中年男性が駆け
込んで来る。その未知の怪物が潜む霧のためマーケットに人
々は閉じ込められてしまう。そして、エイリアンのような口
のある不気味な触手をもった怪物が襲いかかって来る。しか
し、その怪物の全貌はなかなか判らないし、人間を簡単に殺
せる巨大な触手を持つのに、簡単に壊せるガラスだらけのマ
ーケットには侵入してこない変な怪物だ。

その怪物に加えて、異次元から来たらしい奇怪な姿の巨大コ
オロギなども襲って来て、マーケットにいる人々は抵抗する
のだが、「霧は神の裁きだ、生贄をささげよ」と喚く狂信的
女性の煽動で人々の間に疑心暗鬼が深まり、殺し合う対立ま
でに発展していく。

その怪物の全貌が何だか霧の中とあってはっきりしないのだ
が、タコとエイリアンをごちゃ混ぜにしたような何だか少し
も怖くないのがホラーとしては最大のネック。しかも異次元
世界から来たものとあってはますます怖さ減退。ホラーと言
うよりは宗教がらみの映画みたいな展開と結末になってしま
っている。いわば怪物たちよりも狂信に煽動されて行く人間
たちの怖さを監督は描きたかったということか。

しかしね、主人公やそれと同調するいわば理性的な人々が生
きる希望を抱いて怪物たちと闘っているのに、なんと結末で
はその理性あるはずの人間がまるで生きる希望を突然にあっ
さりと捨て去ってしまう(驚愕のラストみたいなことになっ
ているのでなんとなくその結末は予感できるのだが)に及ん
ではオイオイそれはないんじゃないと言いたいばかりの結果
になる。

しかも、怪物と闘うことをしないでいるような人間は生き延
びるに及んでは一体何が言いたかったの気分に。さらには怪
物たちを招いてしまった元凶である軍隊が結局は怪物たちを
退治したみたいな安直際まる結末では、理性と愛で必死に闘
った人間たちは怒りの持って行き場がないだろう。キングの
小説(キングの原作は読んでいないので不明)の結末とはラ
ストが違うようなんだが、「ショーシャンクの空に」のあの
後味爽やかな映画を期待した者にはなんともねだ。しかもホ
ラーを期待しても期待外れで、確かに悪くはない映画だが、
舞台がほとんどスーパーマーケットに限定される(それが恐
怖を拡大する閉塞感に繋がらない)チンケさなど、あまり期
待しないで時間つぶしに観るにはまあ合格。しかし、「ショ
ーシャンクの空に」のように何回も見たい映画ではない。一
度で十分だ。

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