国道289号線が甲子道路・甲子トンネルの開通で白河と南会津が一気に直結に。行き止まりの宿だった甲子温泉「大黒屋」もそれに合わせて建て替えへ
福島県の県南白河地方と南会津地方を結ぶ国道289号「甲子道
路」が21日についに全線開通した。着工から33年を経ての完
成とか。
その白河と南会津を一気に結びつけるのが甲子道路で、西郷村真
船と下郷町塩生間の約23.3キロ区間。75年着工で、県内最
長の「甲子トンネル」(約4.3キロ)が完成して最終的開通だ。
30年ほど前に初めて甲子温泉の1軒宿大黒屋に行った時には、
車を新甲子温泉に置いてかなりの時間険しい山道を登ってようや
く大黒屋にたどり着き、いかにも秘湯の感を抱いたものだ。その
山道は車でも行けることは行けたが、細い道で一歩間違えば谷底。
山道を登っていた時にも、50メートルほども谷底に車が落ちて
いたほどだ。
その秘湯中の秘湯も、記憶が確かでないが10年ちょっと前に新
甲子温泉からいくつかのトンネルが完成して、あっという間に到
達出来る温泉になった。
しかし、国道289号線の白河側はその時点でも甲子温泉で行き
止まり。甲子トンネルの工事が続いていた。そのトンネルが完成
してついに289号線が南会津にまで通じるようになり、大黒屋
も終点の宿ではなく、通過地点の宿に。これまで冬期休業して来
た宿だが、甲子道路の開通で通年営業になるだろうし、長い歴史
の大転換になる。あの素晴しい自噴混浴大浴場がどう変化して行
くのだろうか。
そんな大黒屋が甲子道路の開通に合わせたかのように、9月27
日で営業を休止して、10月から建て替え工事に入り、来年6月
に新建物で再開するようだ。
大黒屋の日記によると
…………
宿泊棟の建て替えが決まりました!
9月27日(土)の宿泊・日帰り入浴で本年最後の営業となります。
10月から建て壊しにかかり、来年の6月再オープンを予定しています。
半年以上の長いお休みとなりますが、楽しみにお待ちくださいませ。
来年、春先からでも日帰り入浴だけでも可能でしたら、そのつどご報告いたします。
お風呂や離れの客室はそのままに、本館の宿泊棟のみの建て替えとなります。
なるたけ現状の体制を維持し、今まで来ていただいたお客様が変わらず
来てくださるよう努めたいと思います。
最近、物価の上昇によりなにもかもが値上がりで、現状を維持することも
大変ではいますが、再オープン後少しの値上がりはご勘弁をいただき、
びっくりするような値上げはいたしませんのでご安心くださいませ。
建て替えの理由に、
・客室におトイレの設置
・洗面台の給湯
・冷暖房設備
など、今まで出来なかったこと、最低限の設備をします。
高級感漂うような、お部屋はちょっと無理なので、
素朴なお宿には今と変わらないと思います。
使い勝手のいい、お客様の会話が弾むロービー空間、
再オープン後も皆様に愛されるお宿がモットーです。
…………
何回も入浴しているあの素晴しい大浴場は現状のまま維持され
るようだし、雰囲気も現状を守るようだから一安心。しかし、
甲子道路の開通で客の流れも変わるだろうな。
栃木県の那須町から福島県西郷村を繋ぐ930円と高価だった
「那須甲子有料道路」も9月1日から無料開放となっており、
那須、白河、南会津の観光に大きな変化になりそうだ。
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