南東北湯治主体温泉巡り10日間その12、肘折温泉「本館若松屋村井六助」
肘折温泉では毎月26日が「風呂の日」ということで、旅館に
宿泊した客は旅館の木札を持参すれば他の旅館の湯に無料で入
浴出来るサービスをしている。
というわけで、26日の午前10時半頃、雨も少し小雨になっ
たので、旅館で木札を借りて、温泉街の湯巡りに出発。そして、
途中ラーメンで昼食などしながら、午後3時半頃までブラブラ
湯巡りして10カ所の旅館で入浴できた。
しかも26日は日曜日の「風呂の日」というのにどの旅館でも
他に入浴客はほぼゼロで、独占できてしまった。また、宿泊先
の「ゑびす屋」の湯が(いつも通りに)かなり熱め(肘折温泉
の共同源泉は基本的には高温)なのに比べ、今回湯巡りした旅
館がなぜか全体的にわりに温め調整だったのも10カ所も湯巡
り出来た要因かな。
まず最初は洞窟風呂があると言う「松屋」に行ったのだが、対
応した女性が風呂の日という制度自体をまったく知らないよう
で、「内ではそれはやっていない」みたいなことで、「なんだ
かなー」の気分で退散して他の旅館へ。
他の旅館でも対応した人が「風呂の日」のことをあまり知らな
い場合が多く、他の人に聞きに行ってようやく入浴可能になっ
たことが何回かあり、どうも認知度が足りないようだ。肘折温
泉のポータルサイトでは「風呂の日」のことを大きく書いてい
るのに、どうも温泉街全体に情報が行き渡っていないようだ。
こういうのは温泉客としては結構気分落ち込む。温泉街の売り
にする以上は旅館の関係者はすべて知っているようにしておい
てもらいたいものだ。
まあ、気分取り直して、肘折温泉中心部にある「若松屋村井六
助」本館へ、旧館に浴室もあるらしいが、そちらは使用せず。
肘折温泉の各旅館の使用している源泉は基本的には「組合2号
源泉」「組合3号源泉」「組合4号線」などの共同源泉なので
鳴子温泉のように旅館ごとにまったく違う温泉を味わう楽しみ
はあまりない。湯巡りも各旅館の建物の造りや雰囲気、湯使い
の違いなどを楽しむ程度で、あとは共同源泉とびっくりするほ
どの違いはないが、一応その旅館所有の独自源泉を3〜4つほ
ど体験できる程度だ。
そんな肘折温泉の中で独自源泉を所有するひとつが「若松屋村
井六助」で、玄関横にはその独自源泉「幸の湯」を使用したわ
りに大きめの足湯もある。
肘折温泉でも比較的大きい旅館だ。その浴室は男女別内湯と貸
し切り利用の独自源泉である村井源泉を使用した「幸の湯」が
ある。館内は新しく清潔感あるもので、玄関の左へ行くと「幸
の湯」浴室がある。
右手の方にある大浴場はかなり浴室は大きめで、湯舟もゆった
りで、肘折温泉らしい薄緑か薄茶色と言うか薄濁りの湯が溢れ
る。基本的に宿泊の「ゑびす屋」の湯とそれほど違いはないの
で、さっと切り上げ、「幸の湯」へ。
「幸の湯」は湯舟自体が小ぶりで貸し切り利用だ。かなり薄暗
い浴室で、組合源泉の湯よりは薄めの色合いのうっすらと透明
感のあるちょっと温めの湯が満ちる。
味は薄塩味金気で、肌にしっとりと優しく、浴室内がほのかに
暗くて居心地よく、いつまでも浸かっていたい気分になる湯だ。
と言っても、組合源泉と成分的には極端な違いがある訳でもな
いのだが。しかし、この浴室の雰囲気は落ち着く、かなり気に
入った。
まあ、肘折温泉で不満になるような湯はない(というか、どの
旅館の湯でも素晴しい。あとは建物と料理、対応の違いだけで、
それらが旅館選択のまあ大きな要因だけどね)が、ここは貸し
切りの一応独自源泉浴室もあるし、お勧め度高いかな。この幸
の湯には次回肘折温泉に来た時にはゆっくりと湯浴みしたい筆
頭。この大浴場と幸の湯の脱衣所は両方とも床が畳敷きだし、
清潔感がある。
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コメント
今晩は、お久しぶりです。
いやー、良いですねぇ。お書きになった記事から、なんとなくその温泉の風情というか、ひなびた感じが伝わってきました。
@nifty温泉で早速、肘折温泉、「ゑびす屋」さんを検索しました。新しい感じの建物ですね。
東北といえば訪れたことがあるのは、若かりし頃、安比にスキーに行ったことぐらいでして、一度は行きたいですねぇ。そして、何をするでもなくゆっくりする贅沢。
何も一泊ん万円も払ったからと言って良いとは限らない。そこがまた面白くて、楽しいところですね。
投稿: something | 2009年4月30日 (木) 20時10分
こんばんは♪

26日、風呂の日の、語呂合わせ。
スーパー銭湯でも採用している所もありますよね。
私も、今日、堺市に新しくオープンしたスーパー銭湯温泉に行ってきました~
温泉入浴中は気持ちよくても、帰る道中で疲れてしまいます。
温泉旅行、楽しんでくださいね~
投稿: ハセキョー☆ | 2009年4月30日 (木) 20時34分