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2009年5月 1日 (金)

南東北湯治主体温泉巡り10日間その20、肘折温泉「丸屋旅館」

肘折温泉のメインとも言える共同浴場「上の湯」の目の前にあ
る趣のある旅館で、日本秘湯を守る会の会員宿でもある。表か
ら見ると、かつての湯治宿を思わせる障子などの部屋になって
いるが、どうもそれは外見上のデザインだけを残したようで、
従業員によると頻繁なリフォームを繰り返して現在の形になっ
たとか。

そして、秘湯を守る会の会員にもなって、宿泊料金もかなり高
くなったようで、肘折温泉の旅館の中でもその料金はちょっと
異質なぐらい高額になっている。

その高額に合うように館内もかなり凝った造りになっていて、
いわゆる和風モダンとも言うべきもの。内部は、外観の木造3
階建て風の湯治宿とはまるで別物のオシャレな旅館で、館内も
都会のブランドもの好みの女性なら喜びそうな造り。

風呂は「金山杉の湯」と「檜葉の湯」の2カ所で、ほかに宿泊
客用に貸切風呂がある。風呂は男女入れ替えをしているようで、
檜葉の湯は露天風呂がある。今回入浴できたのはその露天風呂
付きの方。

浴室もこぎれいだが、温泉自体は他の旅館と同じ組合源泉だ。
さらにここには内湯から出てすぐに小振りな露天風呂も新設さ
れている。ただ壁に囲まれて眺めはない。木材をふんだんに使
用したピカピカの浴室だ。乳頭温泉郷の妙の湯旅館的存在か。

そして、従業員のきれいな女性によると、かつて主体だった湯
治宿泊はやっていないのだとか。肘折温泉のいわゆる湯治宿泊
とは、何日か連泊する湯治に合わせて、料理も豪華な品数が山
のように出る温泉旅館料理ではなく普段の家庭料理的なものを
付けて、5000円〜6000円程度のもので、山菜など中心
のヘルシーなもの。ちょっと前までは丸屋にもその湯治宿泊が
あったし、普通宿泊も他の宿と変わらない価格だったのだが。

肘折温泉では「葉山館」と「元河原湯旅館」が秘湯を守る会の
会員旅館のはずで、その元河原湯もいわゆる湯治宿泊はない。
なんだか、秘湯を守る会になると、どこもそれまでの宿泊料金
がかなり上昇する(それほど変化していない旅館もあるのだが)
ようで、秘湯を守る会というより、秘湯で儲ける会になっちゃ
っているようでもある。とにかく、湯治が売りの肘折温泉っぽ
くないのは確か。日帰り入浴料金は両方とも500円と肘折温
泉ではちょっと高め。肘折温泉では旅館によっては入浴料金要
りませんなんてとこもあるのだが。

土産物屋さんでおシャベリしていたら、この丸屋旅館の話にな
り、値段の高さもあってからかリピーターが減り、お客には不
倫カップルが多いなんて噂話まで飛び出た。銀山温泉の藤屋に
してもいろいろと噂されるようだしね。まあ、ここまでカネを
かけて改装して来ると、湯治宿泊では厳しいものもあるが。

Maruya
Maruya1
Maruya2
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