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2009年9月24日 (木)

映画一気鑑賞の後は居酒屋でダラダラ。八ツ場ダム問題では前原国交相頑張る

19日夜に1週間の湯治ドライブ旅行から帰宅して、疲れも
あって20日、21日と何することもなくダラダラと過ごし
ていたのだが、22日、23日は久し振りに映画デーにした。
連休中は都内がガラ空きで、地下鉄なども空いているしね。

というわけで、22日は「カムイ外伝」「サブウェイ123」、
昨日は「ウルヴァリン」「サマーウォーズ」と4本を一気鑑
賞。映画の後は居酒屋で一杯。地下鉄もバスも空いていたし、
映画館もそれほど混みもせずのんびりと映画を観て、うまい
酒と肴で過ごし、帰宅しても酒で頭がぼんやりでネットもほ
とんど見ない両日だった。

映画のほうは4本ともまあそれぞれ面白かったが、傑作と言
えるものはなしかな。「カムイ外伝」は60年代の原作は愛
読していたほど好きなのだが、今回の映画化は80年代に書
かれた原作を元にしている。VFXとCGを多用しての忍法やア
クションが稚拙な面もあるが、アクション映画としてはまあ
まあ楽しめる出来。しかし、原作の持つ悲壮感、哀切感はま
るで感じないし、ドラマ的に不消化な面も多くてかろうじて
合格点クラスかな。所詮あの原作を映画にするのは難しい。
今回もまずは脚本が根底的にダメだな。

「サブウェイ123」は70年代の傑作サスペンス「サブウ
ェイパニック」のリメイクをトニー・スコットが監督したも
ので、デンゼル・ワシントン、ジョン・トラヴォルタが共演。
基本は同じだが、設定がかなり変更になっていて、ウォルタ
ー・マッソーが演じた役が地下鉄公安部の捜査官だったのが、
ワシントンの役は地下鉄職員になっているのが最大の変更だ
が、これじゃ捜査ものとしての面白さがなくなってしまうし、
「サブウェイパニック」での最後の犯人を検挙するときの伏
線を活かしたユーモアたっぷりの締めもない訳で相当にがっ
くり。まあ、リメイクと思わなければそれなりに面白いのだ
が、元作があまりに傑作で、ユーモアもあるものだったしね。
ロバート・ショウが演じた犯人の冷静沈着ぶりとは異質なト
ラヴォルタの犯人像が今ひとつ。証券マンで相場を利用した
大儲けを企んでいるはずなのに、すぐに人質を殺してしまっ
たりと、その計画性とあまりに犯罪の遂行が矛盾していて、
お前一体何をやりたいんだと突っ込みたくなる訳だ。あと、
犯人たちのドジぶりなどもあんまりだ。元作が星5個とした
ら、今作は星3個ね。

大ヒットシリーズ「X-MEN」のメインキャラ、ウルヴァリン
をピックアップした派生作品が「ウルヴァリン」で。「バッ
トマン」等々で流行のいわゆるビギンもので、ウルヴァリン
はいかに誕生したかのお話。これが意外に楽しめて出来が良
い。ヒュー・ジャックマンが格好良すぎだし、兄のミュータ
ント役のリーヴ・シュレイバーも野獣的悪党を好演。ラスト
も続編必至の終わり方だし、「X-MEN」のキャラを主体にス
ピンオフ作品が何本でも制作できる訳なんだが。

今回の4本一気鑑賞映画の中で客数が一番多かったのが「サ
マーウォーズ」で、年齢層も幅広くてかなりのヒット作の様
相だ。鳩山首相夫妻がつい先日鑑賞したなんてのもあるかな。
舞台は電脳空間OZが世界中の人々の日常生活に深く関わっ
ている近未来だが、ドラマが展開されるのは長野県のノスタ
ルジックな田舎にある大家族が住む一軒の家。ひょんなこと
から片田舎の大家族と夏休みを過ごすハメになった17歳の少
年が、電脳空間に絡む異常事態から世界崩壊の危機を救うな
んてアニメファンタジー。電脳空間と田舎の生活を全く違う
画調で描き分けているのだが、電脳空間の絵が笑ってしまう
ほど幼稚で、田舎生活のほうも取って付けたようにノスタル
ジック過ぎるし、多すぎる一家の登場人物たちが誰が誰か判
別し難いわ、電脳空間の混乱をこの田舎の家にいる人物たち
だけで解決し世界を救うなんて設定に「ナンジャイそら」の
気分だけ。最後に流れるいつもながらの毎度同じ超マンネリ
な面白くも何ともない山下達郎の惰性で作ったような主題歌
がウンザリさせる。

と言う訳で、映画を楽しんで居酒屋で酒飲んでいた昨日だが、
民主党は一生懸命頑張っていたようで。とくにテレビニュー
スで集中的に取り上げられていたのは八ツ場ダム中止問題で、
就任なったばかりの前原国土交通相がマスゴミの民主党攻撃
の象徴的存在になって大バッシングされてます。

ダム建設予定地を視察して群馬県の大沢知事や地元町長らと
意見交換し、建設中止の撤回を求める知事らに対し、前原国
交相は撤回する考えはないことを改めて示したようで、水没
予定地区の住民代表らは「中止ありきで話はできない」とし
て意見交換会への出席を拒んだとか。そして、テレビが伝え
る住民とかの声は建設中止は許せないって趣旨のことばかり。

マスゴミが率先して建設中止は大いなる無駄になるって方向
のデマ報道を繰り返し、民主党の公約実行を妨害しているに
しか見えないな。マスゴミのデマの象徴が「すでに7割も進
んでいる工事を今さら中止するのはおかしい」というものだ
な。しかしね、その実態は「すでに予算総額の7割を使用し
た」ということで、工事はまったく進捗していない。実際の
進捗状況は、付け替え国道が6%、付け替え県道が2%、付
け替え鉄道が75%なんていうもので、ダム本体は全くの未
着工なんだけどね。

しかも、そんな状況でも総予算4600億円の7割も使用し
た訳だが、あと3割の予算で残る工事を完成できる訳がない。
しかもその予算も2004年の計画変更で総予算が2100
億円から4600億円へ倍増されたもので、ダム本体の工事、
さらには永遠に続く維持管理費用など勘案すると過去の状況
から見ても一体どれだけの額に膨張していくか見当もつかな
いほどだ。

戦後すぐに計画が出て来たダムで、その後ずっとそのダムが
ない状況下でも治水、利水面でもそのダムの存在が意味なか
ったのが明白になっているダムだ。

そんなダムが予算膨張化までされて継続されて来たのは、首
相を4人も生んだ自民王国群馬県だったからだけの話。その
事業費の膨張は事業に絡む天下り役人や建設会社の懐に転が
り込んだだけのまさに利権の象徴のようなダムだ。

万座温泉や草津温泉に頻繁に行くので、この建設地周辺は数
えきれないほど走っているが、つい数年前までは一体どこで
工事をやっているのと言うほどの状況で、最近になってよう
やくでかい橋脚が数本出来て来て工事やっていたんだなと分
って来たぐらい。宿泊も何度もしている「川原湯温泉」にし
てもずっと以前から水没するのを売りにして来て、そのため
施設改善などしないエクスキューズになっていた。しかし、
歴史ある温泉なんだから建設中止は歴史保存できるんだから
むしろ歓迎なんじゃないのか。中止を契機に本来の温泉の活
性化へベクトルを変える姿勢こそ必要なんじゃないのかな。
自民の狗みたいな発言ばかりして来た前原国交相にとっては
政治家としての真価が問われるわけで、JAL問題、高速道路
無料化はじめ厳しい日々が続きそうだが、頑張ってねと初め
て言ってあげるね。

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