ジャズ専門誌「スイングジャーナル」が7月号で休刊とか。まあ、時代の流れだね、ちょっと寂しいけど
15日、16日と旅行に行っていて、まったくニュースに
触れていなかったので、15〜17日辺りのニュースをネ
ットで読んでいたんだが、ジャズ好きにはちょっと寂しい
ニュースがあった。どこの記事でも良いんだが、朝日新聞
の記事が短いので
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ジャズ専門誌・スイングジャーナル休刊へ 広告収入不振
2010年5月17日23時6分
ジャズ専門誌「スイングジャーナル」が、6月19日発売の7月号で休刊することがわかった。発行元のスイングジャーナル社(東京)によると、レコード業界の不振で広告収入が落ち込んだため。創刊は1947年で、最盛期の70、80年代は約30万部を発行したが、近年は部数が減少していたという。同社は「復刊の可能性を模索する」としている。同社発行の月刊音楽誌「アドリブ」も5月号で休刊している。
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ジャズのレコードを買う人間にとってはまあ一種の指針み
たいな雑誌だったね、かつてはね。「ゴールドディスク」
に選定されたレコードは水戸の黄門の印籠マークみたいな
ものだ。クラシック音楽の世界では「レコード芸術」の
「推薦盤」と同類の印籠マークだ。
ジャズ評論家が選定した例の「ゴールドディスク」のマー
クが発売前に決まっていて、レコードの帯にそれが印刷ま
でされているっていう、よく考えると摩訶不思議な、何の
ことはない雑誌社と評論家がレコード会社からの甘い果実
を貰って宣伝に加担しているだけのこと(政治でいえば野
中広務が暴露した官房機密費賄賂でバラマキと似たような
もんだ)なんだが、レコードが高額品であった時代には購
買時の一定の指針ではあった。
私もスイングジャーナルもレコード芸術も昔は買ってお勉
強した時代もあった。しかし、別に評論家先生からこれは
「推薦」だ、「ゴールド」だとお墨付きを貰った音楽だけ
を聴くって実におかしい訳だ。クラシック音楽の世界では
推薦どころか「決定盤」なんてのもあり、それを羅列した
書籍まで出ていた。
しかし、今や輸入CDなんて一枚200円、300円なんて
金額で買えるような時代。無名の演奏家のものでもどんど
ん買って、自分の感性で面白ければそれで良いじゃんの時
代だ。私がレコードを買い始めた60年代半ばなんてレコ
ード1枚が2000円程度で、贅沢品。わずかな小遣いを
貯めてはこの手の雑誌を読んではどれにしようか悩みに悩
んでやっと1枚のレコードを買い、プレーヤーにかける時
には、まずは傷をつけないようにホコリを丁寧に取りさり、
針先をきれいにして、針圧調整をしておもむろにレコード
に落としたものだ。
それほど貴重品だった時代のレコードがCDになってもう2
5年以上の今やなんだか消耗品扱い。そんな時代にこの手
の雑誌の存在意義自体がもうなくなったんだろうな。残念
だけどね。レコード芸術ももう20年以上読んでいないし、
スイングジャーナルも同じぐらい手にしていないかな。レ
コード芸術ってまだ出版されているのかな。
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コメント
スイングジャーナルは大手メーカーの賄賂で運営していた雑誌ですから、ここまでCDの実売数が落ち込んだご時世では行き詰って当然でしょうね。入念な市場調査を行い、その時に売れそうな音楽を垂れ流してきたメーカーと、それのヨイショ記事ばかり掲載してきたSJ誌の共倒れは必然です。私も昔はSJ誌でオベンキョーしましたが、いまや基本的な情報はネット世界に溢れているし、youtubeの存在も大きいでしょうね。
投稿: やきとり | 2010年5月21日 (金) 22時31分