ホラー映画関係者が選ぶ世界最高のホラー映画に「悪魔のいけにえ」選出。トニー・カーティスが死亡。

映画関係ニュースサイト「シネマトゥデイ」に世界のホラー映
画ベストテンの記事があった。
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最高のホラー映画1位に1974年の映画『悪魔のいけにえ』！2位は『エクソシスト』
2010年9月30日 12時52分
　[シネマトゥデイ映画ニュース]　雑誌「トータル・フィルム」が行った投票で、史上最高のホラー映画に1974年の低予算映画『悪魔のいけにえ』が第1位に選ばれた。
　「トータル・フィルム」誌が、ホラー映画を制作してきた映画監督や俳優たちにお気に入りの作品を投票してもらったところ、ジョン・カーペンター監督やウェス・クレイヴン監督、ジョン・ランディーらホラー界の名だたる人物たちがこの作品に1票を入れた。2位には1973年の『エクソシスト』、3位にはアルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』がランクインし、60～70年代ホラーの質の高さが現れた結果となった。トップ10にランクインした中で最も新しい作品は、5位に入った1982年のジョン・カーペンター監督作『遊星からの物体X』。その他、ジャック・ニコルソン主演の『シャイニング』や、またまたカーペンター監督作『ハロウィン』などがトップ10入りしている。
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「トータルフィルム」なる雑誌自体がどういうモノか判然とし
ないが、ホラー映画関係の監督や俳優にアンケートした結果と
いうのが映画ファンとしては興味深い。

その結果は私的には当然だなという気分でご機嫌だ。この「悪
魔のいけにえ」がとにかく特別に好きな映画だからだ。公開当
時、それまでの恐怖映画にはないテイストにびっくりしたもの
だ。登場人物への感情移入を一切拒絶したような醒めた視線の
映像の中で淡々と繰り広げられる殺人。恐怖というよりまずは
生理的嫌悪感を催す映画なのだ。

映画館ではあまりの怖さというより気持ち悪さに途中で退出す
る人が続出していた。しかし、映像自体はその後のホラー映画
のような血みどろスプラッターシーンは皆無なんだから演出の
勝利な訳だ。あまりに引き込まれたので、映画館を出ることな
くもう一度観てしまったほどだ。

その後も映画館で数回、ビデオでは何回も鑑賞しているほど好
きな映画で、その後のホラー映画は結局この傑作を凌駕するも
のは出てこなかったと言えるほどで、トビー・フーパー監督に
してもまさに奇跡的な一世一代の作品となった。この映画を観
ずしてホラーを語るなと言えるほどで、未見の映画ファン（ホ
ラー嫌いも）は必見だ。

今日はもうひとつ映画の話題で、米俳優トニー・カーティスの
死亡。85歳。洋画を観始めた頃の映画で印象に強く残っている
俳優なのだが、基本的には５０年代の俳優で６０年代に入って
全盛期が終わった感じだ。映画としては「成功の甘き香り」「バ
イキング」「手錠のままの脱獄」「お熱いのがお好き」「スパ
ルタカス」などわりに好きな映画が多いがすべて５０年代だ。
６０年代で印象に残っているのは「グレートレース」だけで、
以後の作品はどうでも良いものばかりだった。ハリウッドでは
女優のピークは短いが、男優も短いのが多い。競争の激しさな
んだろうが、その中で５０年に渡りトップを走り、さらにピー
クを更新しているようなクリント・イーストウッドの凄さが際
立つ。