ニュースで大きく扱われている米GMの突如エンジン停止の欠陥での大リコールは米車企業の大打撃(日本企業に大メリット)になりそうな悪寒
なんだかネットニュースで米GMのリコール問題が記事にいっぱい
出ている。朝日新聞の記事で見ると
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米GM、97万台を追加リコール 計260万台に
ニューヨーク=畑中徹2014年3月29日11時53分
米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は28日、エンジンを始動する点火スイッチの欠陥を10年以上放置していたとされる問題で、約97万1千台を追加リコール(回収・無償修理)すると発表した。2月に公表した162万台超と合わせ、リコール対象は計約260万台となった。
今回は、主に北米で販売された2008~11年モデルが対象で、車種は「シボレー・コバルト」など。いずれも、点火スイッチの欠陥が原因で、走行中にエンジンが止まったり、エアバッグが作動しなかったりする恐れがあるとされる。
今回のリコール問題では、乗用車の欠陥を約10年間放置していた疑いが浮上。これに関連して計34件の事故が発生し、12人が死亡したとされる。同社は社内調査を進めている。
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2月からリコールされていたようだ。点火スイッチの欠陥と書か
れているが,今ひとつよく分からない。まあ、大味なスタイルの
ダサすぎるでかい車ばかり作っているGMだし、信頼度などもとか
らないけどね。それでも突如エンジンがストップするってのは怖
すぎる。その欠陥公表を10年間放置して来たってのもさすが製
造業崩壊の米らしい。まあ、日本では所ジョージあたりの変わっ
た車好きぐらいしかまあ買わないだろうGMだからどうでもいいけ
どね。
でも、こんな欠陥車が日本で走っていたら怖いし,元凶がさっぱ
りなのに、追加リコールってんで,そもそもの元はどんなのかと
検索したら、同じ朝日新聞の3月12日の記事で
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米GM、乗用車の欠陥10年放置か 事故で13人死亡
サンフランシスコ=畑中徹2014年3月12日19時03分
米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が過去に販売した乗用車の欠陥を約10年間放置していた疑いが浮上している。米国の捜査当局や議会も動き出しており、GMが組織として問題を隠そうとしたのかどうかが焦点となりそうだ。
問題となっているのは、GMが2月に2回に分けて公表した北米での大規模なリコール(回収・無償修理)。走行中にエンジンが止まったり、衝突した時にエアバッグが作動しなかったりするおそれがあるとして、2003~07年型の162万台超をリコールした。この欠陥に関連し、31件の事故が起きており計13人が死亡したという。
GMが運輸当局に提出した資料によると、同社の技術者が04年に問題を把握していたことが判明。「組織的にリコールを怠ったのでは」との疑いが出てきた。
複数の米メディアは11日、米検察当局が刑事責任の追及も視野に入れた調査を始めたと伝えた。議会ではGM幹部を呼んで公聴会を求める声も出始めた。「09~10年のトヨタによる大規模リコール以来の問題に発展する可能性もある」(米メディア)との見方も出ている。(サンフランシスコ=畑中徹)
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なんて記事があった。相当の死亡者が出ているし,かなりの大問
題だよこれは。しかし、この記事読んでも車のどの部品が問題な
のかさっぱり判らない。エンジンが止まる原因が問題なんだろう
が,その元凶が不明。エアバッグが作動しないのもエンジンが止
まれば当然エアバッグも機能しない(もっと怖いのはブレーキも
効かなくなる)ので、それは単なる症状のひとつだ。本質的には
欠陥でもなかったトヨタ車では因縁付けて多額の金巻き上げた米
だけど,自国の象徴的車企業の大欠陥問題にどう対処するんだろ
うね。しかしね、こんなガソリン垂れ流しの馬鹿でかいアホ車を
日本人にもっと買えと恫喝するだけのTPPなんてのに前向きなの
がアホのアベシンゾー政権ってのもお笑いだけどね。
ところで、元凶さっぱりのその欠陥に関して,自動車評論家の国
沢光宏がブログ記事にしていて,なんとなくなるほどだ。
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2014年03月30日
GMのリコール漸増
GMの欠陥車問題、専門用語を知らない日本の大手メディアでは「点火スイッチ」の不具合でエンジンが走行中に停止する事故が起きていると報じているけれど、問題の部品ってキーシリンダーである。走行中、突如「off」状態となってしまうのだった。キーロックこそ掛からないものの、電源落ちてエンジン停止に。
交通量の少ない場所や、速度低ければ大きな問題ないだろう。けれど流れる速度の高い高速道路や、街灯のないワインディングロードなどを夜間に走って居たら相当にアブナイ。長い下り坂だと、あらら、と思ってブレーキ2~3回踏んだら、ブースター効かなくなってしまう。深夜、治安の悪い地域で止まるのも危険。
当然のことながらキーオフ状態だと衝突時のエアバッグだって開かない。シートベルトテンショナーすら意味を持たず。この欠陥によりGM側も12人が死亡したと認めており(外部団体は300人を超える死亡者が出ていると言っている)、少なくとも10倍以上の負傷者や、100倍以上の事故が起きているとも言われている。
GMは長い間「キーにキーホルダーを付けているため」としており、欠陥だと言うことを認めてこなかった。実際、大半の人がキーホルダーを付けてます。しかしキーホルダーをハズしたクルマも事故を起こし始めたことで「どうなってるんだ?」が拡大し始めることに。どうやらキーシリンダー内部の問題らしい。
キーシリンダーは多くの車種が共用しているため、現時点でリコールの対象が400万台規模に拡大。ただリコール対象車となってしまえば、対策部品に交換するまで恐ろしくて乗れませんワな。アメリカじゃクルマ無しだと生きていけないため、代車やレンタカーを用意しなくちゃならない。この費用も膨大になる。
そんなことから小出し(といっても昨日は97万台の追加)にしているけれど、もっと増えるかもしれない。規模だけでなく、欠陥を解っていて隠していたということも大きな問題になり始めている。トヨタの問題は本当にクルマが悪かったのか解っていないのに、多額の和解金を支払うことになった。GMも長引きそうです。
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この欠陥でさすがの米国人も米車離れ加速するんじゃないだろ
うか。なにしろ車体無駄にでかすぎ,車デザイン最悪,燃費最
悪,内装品質劣悪,電装関係劣悪等々わざわざ金出して選択す
るようなもんじゃないしね。金持ちはドイツやイタリアや日本
の高級車買うだろうし,庶民はめったに壊れない燃費抜群、デ
ザインもそれなりの日本のコンパクトカー買うだろうしね。と
いうわけで、日本車ますます米国で売れるってことかな。株価
にも反映されるかもね。
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コメント
日本車は多くが同じ部品を調達しており、
同じ問題を抱えておりますが、なぜか問題になることがありません。
投稿: 重ねこ | 2015年2月24日 (火) 11時58分