我が家からブラブラ散歩がてら歩いて20分弱の場所に出来た
ばかりの「アリオ西新井」のなかにデーンと存在が「TOHOシ
ネマズ西新井」だ。昨日はプレプレオープンの見学がてら、シ
ネマイレージカードを作って、早速今日からの映画鑑賞券を買
って来たのだが、今日は朝からウキウキ気分で出来立てホヤホ
ヤの映画館初体験となった。
まず観賞第一弾は、銀座まで交通費使ってまで行く気も起きず、
レンタル店まで行く気も起きなくてまだ観ていなかった映画の
「プラダを着た悪魔」。
それが、このシネマズ西新井のオープン記念特別サービスで5
00円で上映のうちの1本に入っていた。500円なら安いよ
ね。しかも、出来立てホヤホヤの最新映画館で観られるんだか
ら。
というわけで、今日の朝一発目の上映に行ってきた。500円
と言っても、すでにレンタルDVDも発売済みの映画だし、正式
オープンは9日からという訳で気持ち良く空いていた。
劇場の出来は最高だね。椅子は感覚的にちょっと横幅広目に感じ
るし、シートバックも高めで首が楽。しかも、足元がかなり広々
して普通に座っていれば足を伸ばしても前の椅子にぶつかること
はないほど。そして、この手のシネマコンプレックス共通の傾斜
がかなりあって前の人の頭がまったく気にならないことがご機嫌。
古い映画館は床に傾斜があまりなく前の客の頭が邪魔なこと多い
しね。
また、非常口の明かりもすべて消灯されるので、真っ暗に近い状
態になるのも良い。ある映画館であまりに非常口灯が明る過ぎる
ので、弱くするとか消すことはできないのか尋ねたことがあるの
だが、地元消防署が異常にうるさいのだとか。禁煙の明かりを上
映中にも照明しろと消防署が言うほどなんだとか。とにかく、役
所の馬鹿ぶりが伝わる話だ。非常口なんてのはある場所はドアで
判っているのだし、なにかあれば即照明できる体制になっていれ
ばすむ話だ。照明させておけば、役所としては責任逃れ出来ると
でも思っているのだろう。
肝心の映画「プラダを着た悪魔」のほうだが、まあ500円で観
れば十分な内容。キャリアウーマン目指す若い女の子の成長物語
をファッション雑誌の編集部を舞台にブランドファッションいっ
ぱいにファッション産業の舞台裏などを背景にコメディタッチで
描いたもの。突っ込みどころ満載なのだが、メリル・ストリープ
の鬼編集長、鬼編集長の新人アシスタントのアン・ハサウェイの
お高いファッション取り替えライトコメディは一応飽きずには楽
しめる。ただ、同じようなテーマの映画では「ワーキング・ガー
ル」のほうがずっとドラマ的には面白くて出来は良かったけどね。
しかし、スタイル抜群で美貌のハサウェイ(と言っても、目も口
もそれに鼻も異常にでかくて変な顔なんだけど)を同僚の女性た
ちがデブでダサイファッションセンスなんて言うのには抵抗感大
ありだ。あんたたちのほうが高価なだけで良いと思っている服着
ているだけだろうがと突っ込みだ。また、編集長の命じる仕事の
中でも無理な注文の筆頭の「ハリー・ポッターの新作の出版前の
を入手しろ」なんてのは「?」も良いとこだし、それを新米社員
が適えてしまうに及んではあまりに現実離れし過ぎ。また、ハサ
ウェイの恋人も彼女が仕事で忙しいのに文句ばかり言っているわ
で変な奴だしね。さらにはだいたいサラリーマン編集長があんな
に独裁者ぶりなのもだいたいリアル感ないよ。
それより、アン・ハサウェイが見本服を着てどんどんファッショ
ナブルになり、化粧も濃くなって行くなんてのあまりにお手軽設
定だ。ハサウェイのダサイと同僚から言われていたファッション
のほうが観ていてカジュアルで自然でカッコいいし、最後の新聞
社の面接に行く時に着ていたジーズンに革ジャケットなんてのが
一番カッコ良かったものね。ストリープあたりが着ていたブラン
ドファッションなんて、まあゴージャスと言えばゴージャスなん
だろうけど、金ぴか成金趣味服ばかりで、銀座の夜の女あたりが
似合いそうなものばかり。もしかしたら、脚本家や監督はこの手
のブランドファッションを基本的には馬鹿にしているとしか思え
ない訳で、この映画に駆けつけたブランド大好きな日本女性も実
はコケにされているんだよね。
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